ちきに

なにもない

映画について4

今月公開された沈黙がとてもよかったです。まだ観られてない方は映画館に行くべきですよ。

 

今回も邦画の紹介をします。

そろそろ面倒になってきたんですが、今週見た1本がよかったので記憶に新しいうちにオススメしておきます。

 

●きみはいい子

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新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。彼らは同じ町で暮らしており……。

 

さすがに面倒くさいのであらすじは引用しました。

さてこの映画、公開は一昨年ということでそこそこ新しいです。

原作は小説ですが、重松清が書きそうだなと僕は少し思いました。

同じ町に住んでいる人々がそれぞれの人生を歩みそれがどこかで交錯し合います。

こう書けば伊坂幸太郎の小説にもありそうですね。

教師の岡野が勤める小学校の知的障碍者が、認知症の老婆と関わるシーンがあったり複数の人間の生活が代わる代わるに展開されるので群像劇にあたります。

児童虐待がテーマのこの映画は内容に惹かれたので見てましたが、開始5分で割とキツいなと感じました。

逆に言えば5分でそれだけのものを感じさせてくれたとも言えます。

身寄りもなく子供もいない認知症の老婆あきこの生活からこの映画は始まります。

小学生が悪戯でピンポンダッシュを近隣で繰り返しているんですが、老婆の家もその被害にあい見兼ねた教師が謝罪に回ります。

その教師こそが岡野です。

謝罪する岡野に対し老婆は一言「桜が綺麗ですね」

季節は梅雨でもちろん桜の木など咲いていません。

老婆の家を後にし、歩く岡野に対し同じ学校の女性教師が「あそこのおばあちゃん変でしょ?少しボケちゃってるから」

 

僕の祖母もボケ出したのでこの始まり方は前述した通りキツい。

この映画は終盤以外余すことなくしんどいです。

重いにも様々な種類があり、僕が好んで見る洋画のサスペンスなんかはエンドロールで余韻に浸れるんですが、邦画の重いって大体生々しいしリアルなんですよね。

とくに児童虐待やいじめがテーマの映画は、なかなか踏み込んだ内容だと僕は思います。

前回少し触れた誰も知らないなんかも児童虐待の映画です。

実話を基に制作されているので、巣鴨置き去り事件で調べてみて下さい。

 

洋画なんかは浮世離れしているテーマが多いですが、この映画の話は一見どこにでもありそうなんですよ。

 

自身が虐待されていた過去を持ち、それが原因で娘にも手を上げてしまう雅美のくだりなんかはかなりリアルです。

ママ友達の前では娘に痣が目立たない服を着せ、澄まし顔をしていますが家に帰ると殴る蹴るの暴行を繰り返します。

雅美自身も虐待はいけない事だと認識しているんですが、些細な事で手が出てしまいその度に自分の心も傷つき膝を抱えて泣いてしまう。

この映画の登場人物では1番人間らしい人間で、テーマがテーマなのである意味主人公とも言えます。

尾野真千子の演技がキレッキレで恐ろしかったです。

そして父になるでは不器用だけど、優しい母親だったのに…

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僕が1番最近見た邦画が舟を編むだったんですが、あれ以降久々に邦画を見てよかったなあと感じました。

捻くれ者で道頓堀川のように汚く濁りきった性格の僕が見れたので、大体の人は見れるんじゃないでしょうか。

スッキリしつつも暖かさを残した終わり方もよかったです。

原作の方がより深く登場人物達の心情を描いているようなのでそちらも手にとってみて下さい。

 

 親と子のあり方、そして子供だけじゃなく大人だって抱き締められたい。

日常生活における人と人との関わり合い、その一瞬。

 

この映画を見た後、僕も誰かに抱き締められたくなったのでさっきピンサロに行ってきました。

 

40分クンニしました。

生きるってなんなんでしょうね。

生きてる限り、それは永遠に分からないのかもしれないです。

 

アッ